日本フレグランス協会が10月1日を「香水の日」と定めています。
最近お気に入りのフレグランス。
調べてみたら今年のフレグランス・オブ・ザ・イヤーを受賞していました。
アクア・ヴィタエ(生命の水)という名前のフレグランスですが、
シトラスとフローラルとスパイスの重なりが絶妙で本当に素敵な香りです。
調香師フランシス・クルジャン
現代人は五感の中でも特に嗅覚を使う機会が失われているように感じます。
嗅覚よりも視覚や聴覚で物事を判断する機会が多くなっているからでしょうか。
香りが良いものの代表格にオールド・ローズがありますが、
私たちが日頃目にしているほとんどのバラはモダン・ローズです。
オールドローズに比べ、形や色が美しさ、花付きの良さ、栽培の容易さ、花もちのよさ
などがあげられますが、その品種改良の中でかつてのオールド・ローズの素晴らしい芳香が失われ、香りが乏しくなっていると指摘されています。
目を楽しませることに夢中になって、鼻の楽しみを失っていた。
まさに現代を表しているように感じました。
香りを感じる力(嗅覚)はアロマテラピーの大きな柱です。
この感覚は、本能と直結しているという点でも、
わたしたちの生命の営みの中心的な感覚であり、
この感覚を通して周囲の環境と深いつながりを持っています。
香りを感じて、香りを楽しみ、香りを大切にすることは、
わたしたちとそれを取り巻く環境との新しい関係の始まりになると感じています。